格安SIMに乗り換える方法は?手順や注意点と合わせて解説

なんとなく大手キャリアに安心感を感じてしまい、格安SIMへの乗り換えに躊躇う人も多いですが、通信費を考慮すれば格安SIMは非常に良い選択肢です。
契約も特に難しいことはないので、この機会に格安SIMについて学び、現在契約中のキャリアから乗り換えを検討してはいかがでしょうか。
目次
格安SIMとは
格安SIMとはその名の通り料金の安さが売りですが、安さには必ず理由があります。
本来は電波を開通させるために、回線をつなぐ基地局や通信設備を保有します。
大手キャリアはこれらの開通作業を行うため、基本料金が高く設定されます。
しかし、格安SIMを提供するキャリアは自費で以上の設備を保有せずに、大手通信キャリアから借りています。
つまり格安SIMの場合、人件費なども含めランニングコストが低く、コストが低いため低価格のサービスを提供できているのです。
格安SIMに乗り換える方法
格安SIMに乗り換える方法には特に難しいステップは存在しません。
キャリアごとに手順に従って行うだけなので、公式サイトを参照しながら契約を進めましょう。
ここでは、一般的な乗り換え方法を手順でご紹介します。
手持ちのスマホで乗り換える
まずは手持ちのスマホで乗り換える場合について解説します。
手持ちのスマホから乗り換える場合にまずチェックすべきはSIMロックの有無です。
SIMロックがかかっていると利用できるキャリアがひとつに制限されてしまうので、公式サイトからSIMロック解除の手続きを行いましょう。
解除が完了すれば端末はSIMフリーとなるので、希望するキャリアと契約ができます。
ただし注意しなければならないことがあり、端末が契約する格安SIMに対応しているかは事前に確認が必要です。契約する前に乗り換え先の携帯電話会社の公式サイトをチェックしましょう。
乗り換え先の格安SIMでスマホも購入する
乗り換え先でスマホも同時に購入するケースであれば、考慮することは少ないです。
基本的にキャリアで販売しているスマホであれば自社で提供するSIMには対応しているので
端末購入の際に困ることはありません。
また、多くの格安キャリアでは端末購入とセットであれば、割引が適用されるので新品で端末が欲しい人には嬉しい特典でしょう。
格安SIMへの乗り換えで準備しておくべきこと
続いて格安SIMへ乗り換える際に準備しておくべきことについて言及します。
これから解説するポイントさえ押さえておけば、スムーズに乗り換えができるので、確認しておきましょう。
乗り換えにかかる費用
一般的に乗り換えにかかる費用としては乗り換え先であるMVNO(Mobile Virtual Network Operator/仮想移動体通信事業者)と乗り換え前まで契約していたキャリアの双方に手数料を支払う必要があります。
乗り換え時の解約手数料はキャリアや契約期間によって異なりますが、MVNOへ支払う手数料はある程度均一です。
一般的に新たな契約を行う場合、MVNOへは新規契約手数料として3,000円前後、SIMカード手数料として400円ほどが費用として発生します。
SIMフリー端末
乗り換えに必要なものはSIMフリーの端末です。
既存の端末を利用する場合はSIMロックがかかっているか確認しましょう。
ロックが掛かっている状態だと新たなSIMカードは利用できないので、契約前にSIMロックを解除する必要があります。
MNP予約番号を取得する
電話番号を引き継ぐ場合はMNP予約番号を取得しましょう。
MNP(携帯電話番号ポータビリティ)とは、今の電話番号そのままで他社に乗り換えることができるサービスです。
乗り換え前のキャリアの公式サイトに手順が記載されているので参照しながら進めましょう。
大手キャリアであれば専用の電話窓口が用意されているので、よくわからない場合は電話で問い合わせることが可能です。
格安SIMへの乗り換えの手順
格安SIMへの具体的な乗り換え手順について解説します。
手持ちのスマホを使っても、新しいスマホとSIMを購入しても、乗り換えの手順は変わりません。
手順は以下の通りです。
手持ちのスマホのSIMロックを解除(ロックがかかっている場合)
※同じキャリアの回線を使用していればSIMロック解除が必要ないこともあります。
↓
MNP予約番号を取得
現在契約しているキャリアで発行してもらいます。
公式サイトに書いてある手順にそってMNPを取得してください。
↓
SIMカード・SIMピンを用意する
新たに契約する携帯電話会社で申し込みをしてから数日〜1週間で自宅にSIMカードが届きます。
SIMカードを挿入するトレイを開けるにはSIMピンも必要なので用意しておきましょう。
専用のピンがない場合は、安全ピンや同じくらい細い棒でも大丈夫です。
↓
SIMカードをセットして開通作業
なるべく電波の届きやすい窓際などで開通作業を行います。
電波が悪い場所だと、SIMカードの移行が問題なくできているのかわからない場合があるからです。
手持ちのスマホがあるときだけ「SIMロックの解除」が必要になります。
この手順を忘れるとSIMを差し込んでも利用ができない状態になるので気をつけましょう。
また、スマホ端末にSIM機能が内蔵されている「eSIM」の場合は、物理的にSIMカードを差し込む手順は不要です。Web上での手続きと端末の操作によってSIMが利用可能になります。
格安SIMへの乗り換え時の注意点
格安SIMに乗り換えることで通信費を押さえることができるので、コスト面でのメリットは大きいですが、注意点も存在します。
場合によっては乗り換えを後悔することにもなりかねないので、格安SIMへの乗り換えで特に注意したいポイントをご紹介します。
今使用している端末の残債を確認する
今現在使用している端末に対して残債が残っている場合は、事前に金額を確認しておきましょう。
残りの金額や契約次第では高額の請求が来てしまい、月々の負担を減らすために格安SIMに乗り換えたのに費用がかさんでは本末転倒です。
コストを考慮するなら端末代金の支払いが終わってから乗り換えるようにしましょう。
現在の携帯会社のポイントもチェックする
現在のキャリアとの契約期間が長い人ほど、たくさんのポイントがたまっている場合が多いです。
契約を解除するまえにマイページでポイントを確認し、料金の支払いなどで使い切ってから新たな契約を行いましょう。
キャリアメールが使えない場合がある
キャリアメールを頻繁に使用する人はあまり多くないかもしれませんが、格安SIMへの乗り換えによってキャリアが提供するメールアドレスが使えなくなるので注意しましょう。
Gmailなどフリーメールなどへ移行すればさほど大きな問題ではないかもしれませんが、メインの連絡先として使用している人は乗り換え前に検討が必要です。
ただし、Y!mobileは専用のキャリアメールが利用できるので、格安SIMでもキャリアメールを使いたい人におすすめです。
しっかり準備をしないと空白期間ができる
以前は格安SIMで新規申し込みを行った時点で旧契約が解除になっていたため、新しいSIMカードが届くまでスマホが使えませんでした。
スマホが使えない期間は現代の生活においては大きなストレスになるでしょう。
しかし現在は「即日MNP」が当たり前になっており、契約者の自宅にSIMカードが届いてから回線を切り替えられます。
まとめ
一度格安SIMを契約するとわかりますが、料金が安く月々の負担が大きく軽減されるので手持ちの資金に余裕ができることを実感できます。
大手キャリアの安定した通信回線は魅力的ですが、高額な料金に納得がいかない人も多い傾向にあります。
また乗り換えが面倒だからという理由で契約している人は、少し動くことで格段と安く利用できるようになるため、ぜひこの機会にいろいろと見直してみてはいかがでしょうか。