大容量格安SIMならテザリングもお得に使える?20GB以上のおすすめ5選

現在、docomo・au・SoftBankの3大キャリアでデータ量無制限プランを使っている方の中には、「月額料金は高いけど、格安SIMって月々のデータ量が少ないみたいだから、このままでいいか……」と思っている方も多いのではないでしょうか。
近年の格安SIM事業者は、20GB以上の大容量プランも提供しています。
今回はそんな近年注目されている大容量格安SIMについて解説します。
また、大容量格安SIMへの乗り換えを検討する際に知っておくべきメリット・デメリットとともに、おすすめの大容量格安SIM事業者5選もご紹介しますので、一緒にチェックしていきましょう。
目次
大容量格安SIMって本当にお得なの?
格安SIMといえば、10GB以下の小容量を低価格で提供しているイメージが強いかもしれません。
しかし、時代が進むにつれて格安SIM事業者でも大容量プランを打ち出している会社が珍しくなくなってきました。
今やどの格安SIM事業者も従来の小容量から数十GBといった大容量プランまで提供しており、選択の幅が広がっています。
つまり昨今の格安SIM事業者では、3大キャリアと呼ばれるdocomo・au・SoftBankに近いサービス内容を、低価格で提供できるようになりつつあるのです。
では、20GB以上の大容量を取り扱う格安SIM事業者と、3大キャリアのプランで迷った場合は、何を決め手に選べばいいのでしょうか?
ここでは、20GB以上のプランがある格安SIM事業者を「大容量格安SIM」とし、そのメリットをご紹介いたします。
大容量格安SIMを使うメリット
まずは、あえて大容量格安SIMを選ぶメリットを認識しておきましょう。
メリット:①大容量でも3大キャリアよりお得
冒頭でも触れましたが、格安SIM事業者なら、20GB程度の大容量データプランであればdocomo、au、Softbankの3大キャリアよりも価格が安くお得です。
少しでも安く済むのであれば、それは既に大きなメリットだといえるのではないでしょうか。
大容量格安SIMの例としてmineoの20GBプランと、3大キャリアの月額料金を表にまとめました。
キャリア プラン名 | 月額料金(税込) |
mineo 20GBプラン | 2,178円 |
docomo ギガホプレミア(60GB) | 4,818円 |
au 使い放題MAX 5G/4G(実質無制限) | 7,238円 |
SoftBank メリハリ無制限(実質無制限) | 7,238円 |
※au、SoftBankの容量限定プランは7GB以下となっているため、無制限プランと比較しています。
現在、3大キャリアの無制限プランに加入しているという方は、月々の実際に利用したデータ量を確認してみましょう。
もしも毎月の利用データ量が20GB程度であれば、格安SIM事業者に乗り換えた方が格段にお得と言えます。
メリット②3大キャリアよりも料金プランがシンプルでわかりやすい
格安SIMを選ぶもう一つのメリットとして、料金形態のシンプルさが挙げられます。
3大キャリアのスマホプランでは、「◯◯割」といった割引がいくつも適用されて現在の月額となっていることが多く、それらの割引は一定の期間で終了するケースが多いです。
そうなると、いつの間にか月額料金が高くなっていた、といった状況になりがちです。格安SIMなら、1ヶ月にかかる月額が一定で、端末購入による「2年契約縛り」などもありません。(※契約期間中の解約による違約金が発生する場合はありますが、そのような事業者は少ないです。)
スマホの端末さえ持っていれば、気軽に始められ、さらに遅くなプランがあれば気軽に乗り換えられるのは格安SIMならではのメリットでしょう。
大容量格安SIMを使うときのデメリットと注意点
さて、次はデメリットと注意しなければならない点をチェックしていきましょう。
デメリット①:3大キャリアと比べて、通信が安定しない可能性がある
最初に挙げられるデメリットが「通信の信頼性・安定性」という観点です。
格安SIMの場合、3大キャリアと比較すると通信が不安定になるケースがまれに見られます。
特にお昼時や仕事が終わった後、夜の時間帯などは回線が混雑する傾向があります。
混雑している時間帯は速度が低下したり、安定した通信ができなかったりということが珍しくありません。
まさに格安SIMならではといえる注意点ですから、この点は必ず認識したうえで契約することをおすすめします。とはいえ常に回線が混雑しているわけではないことも理解しておきましょう。
デメリット②:最大容量は3大キャリアよりも少なめ
大容量といっても、格安SIMのプランは20GB~25GBが最も大きい容量となっている事業者が多いです。例えば、exciteモバイルでは50GBプランも提供していますが、月額料金がかなり高額となっています。
このように、基本的に格安SIM事業者では、月間のデータ容量が無制限というプランは存在していません。
ここが大容量格安SIMのデメリットであり、3大キャリアとの大きな違いであるとも言えるでしょう。
しかし、月間のデータ容量が決まっているプランだからこそ、格安SIMが「格安」で通信を提供できている理由でもあるため、格安になるという点ではメリットともいえる部分でしょう。
大容量格安SIMはどんな人におすすめ?
引用元:YouTube公式
ここまで大容量格安SIMについてお伝えしてきましたが、そもそも大容量格安SIMはどういった人におすすめなのでしょうか。
これまでご紹介したメリット・デメリットを踏まえて考えると、大容量格安SIMは「出先でSNSや動画視聴もするけど毎月のデータ通信量は安定している」人におすすめと言えます。
人によっては、月ごとに使うデータ量にばらつきがあり、10GBくらいしか使わない月もあれば、60GB近く使う月も多いというような場合もあるでしょう。そのような人は、月に使用できる容量に制限がない3大キャリアの無制限プランの方が、どちらかというと向いています。
月額利用料が多少高額になってしまったとしても容量の制限が決まっていない分、突然大容量を使うことになった際、速度制限などに悩まされることはありません。
もし「自分は大きな容量を使うことはほとんどない」という方がいれば、まずは直近数ヶ月間の実際のデータ使用量を確認してみましょう。
安定して10GB以上20GB以下を利用しているようであれば、格安SIMの容量でも十分の可能性が高いので一度乗り換えを検討してみることをおすすめします。
そんな、データ通信量があまり多くなく安定しているという方に乗り換え先としておすすめの、20GB以上のプランがある格安SIM事業者を下記にてご紹介いたします。
大容量格安SIM20GB以上のおすすめ5選
ここまでは大容量格安SIMについてさまざまな角度から注目してきました。
では実際に、大容量格安SIMのプランをチェックしていきましょう。
今回は格安SIMで「20GB」以上の大容量プランを提供している事業者を5社ピックアップしました。
それぞれの20GB以上のプランの料金や事業者の特徴、メリットはもちろんのこと、おすすめのオプションなども併せてご紹介いたします。
おすすめ①Y!mobile(ワイモバイル)
引用元:Y!mobile公式
最初に紹介するのはY!mobile(ワイモバイル)です。Softbank系のサブブランド・格安SIMで、通信品質の高さが魅力です。
ショッピングモールなどに積極的に実店舗やショップも展開しているため、サポート体制も他の格安SIM事業者と比較してかなり整っているでしょう。
ワイモバイルにはS・M・Lというデータ容量ごとの3プランがありますが、20GB以上のプランは「L」の25GBプランが当てはまります。
月額は2021年11月時点で4,158円(税込)と少々割高な感がある価格設定ですが、家族で加入すると2回線目以降は2,970円という割引サービスを実施しています。
そのため、1人ではなく家族で利用する場合おすすめな格安SIMだといえるでしょう。
おすすめ②mineo
引用元:mineo公式
格安SIMの中でも特に知名度が高いmineo。docomo、au、SoftbankのSIMを選んで契約できるのが特徴で、使っているスマホに適したSIMを契約できるのが便利です。
mineoは20GBプランを2021年12月時点で2,178円(税込)で提供中のため、非常にコスパが高く、大容量を手ごろな価格で利用できます。
加えて、mineoはパケット放題Plusというオプションを提供しています。こちらのオプションは通信速度1.5Mbpsでデータ通信量無制限という内容です。
このオプションは10GBプラン以上だと無料で利用できるので、20GBプランに加入していればもちろん無料で利用できます。
とはいえ、通信速度は1.5Mbpsであることは留意しておきましょう。
おすすめ③llJmio
引用元:IIJmio公式
IIJmioはコスパの高さが特徴の格安SIMです。口コミなどの評価も悪くなく、人気も高い格安SIM事業者でしょう。
IIJmioが提供しているプランは2GBから20GBと幅広いですが、20GBプランは2021年11月時点で2,068円(税込)という安さです。
もしご自宅の固定回線をmioひかりにした場合は更に月額660円の割引が適用されるので、2,000円を大幅に下回る圧倒的高コスパプランを実現できます。
おすすめ④UQモバイル
引用元:UQmobile公式
au系のサブブランド・格安SIM事業者がUQモバイルです。UQというとWiMAXも有名ですが、昨今は全国的にも知名度を上げ、au回線ならではの通信の安定性で人気な格安SIM事業者となりました。
実店舗も積極的に展開しているので、ワイモバイル同様に他の格安SIM事業者と比較して盤石なサポート体制を築いている格安SIMだと言えるでしょう。
UQモバイルは2021年12月時点で25GBプランを3,828円(税込)で提供中です。加えて通信速度を送受信最大300Kbpsに制限する節約モードであれば、データが消費されません。
テキストなどが主体のSNSであれば十分楽しめるので、適宜切り替えることでデータの消費を節約しながら更に大容量を活用できるでしょう。
おすすめ⑤exciteモバイル(エキサイトモバイル)
引用元:exciteモバイル公式
エキサイトモバイルは、使った容量に応じて料金が変動するタイプのプランと、定額のプラン両方を提供しているのが特徴です。
まず、料金が変動するプラン「Fit:段階料金プラン」の容量と料金について、下記の表をご確認ください。
データ量 | 料金(税込) |
低速通信のみ | 495 円 |
~3GB | 880 円 |
~7GB | 1,430 円 |
~12GB | 1,980 円 |
~17GB | 2,750 円 |
~25GB | 3,245 円 |
20GB以上に限定していえば、税込み3,245円ということになります。
ただし、毎月必ず17GB以上データ通信をすることが確定しているのであれば、定額のプラン「Flat:定額料金プラン」の方がお得です。20GB以上のプランのみをまとめましたので、下記の表をご確認ください。
データ量 | 料金(税込) |
20GB | 2,068 円 |
25GB | 2,970 円 |
30GB | 4,400 円 |
40GB | 7,700 円 |
50GB | 11,198 円 |
20GBの場合2,068円に収まるほか、50GBまでの幅の広さが特徴です。
使い切らなかったデータ量は翌月に繰り越しになるので、余らせてしまっても無駄にならのないのが嬉しいポイントとなっています。
カウントフリーオプションもおすすめ
さて、ここで「20GB以上の大容量プラン」を紹介してきましたが、特定のサービスの利用でデータ量を多く消費しているという方に、ぜひおすすめのオプションがあります。それは、いくつかの格安SIM事業者が導入している「カウントフリー」というオプションです。
「カウントフリー」オプションとは指定されている特定のサービスをどれだけ使用しても容量を消費しないというオプションとなっています。
ここからはそんな「カウントフリー」オプションを扱っている事業社を紹介しながら、各社どんなサービスをカウントフリーの対象にしているのかをご説明します。
引用:OCNモバイルONE公式
まず、サブスク系音楽配信サービスでデータ通信を大量消費している方におすすめなのがOCN モバイル ONEの「ミュージックカウントフリー」というオプションです。
このカウントフリーオプションによって、Amazon MusicやSpotify、ANiUTaなどで発生した音楽再生に伴うデータ通信量は容量を消費しません。
引用:linksmate公式
引用:BIGLOBE公式
最後はYouTubeの視聴でデータ量を多く消費しているという方は多いでしょう。そんな方には、BIGLOBEモバイルの、「エンタメフリー」というオプションがおすすめです。
YouTubeのみならずU-NEXTやSpotifyなどもデータ通信量を消費しません。
その他にも対象のサービスが多いため自分がよく使うサービスは対象なのかを確認してみるといいでしょう。
このように、一定のサービスでデータ通信量を多く消費している方は、ぜひカウントフリーオプションもうまく活用してみてください。
まとめ
今回の記事では「大容量の格安SIM」について注目してきました。
やはり格安SIMという名前の通り、3大キャリアと比較してみるとコストパフォーマンスが高く、価格も抑えめなプランが多いということがわかりました。
また、格安SIMでもテザリングが行えるプランもあるので、複数端末でインターネットに接続したい場合も安心でしょう。
大容量格安SIMをうまく使えば、従来の携帯電話料金・通信費を大幅に下げられるかもしれないので、まずは、自分の現在の利用容量を確認し、今よりもお得に使えるかをみてみるといいでしょう。
回線の契約・解約・切り替えは面倒にも思えますが、面倒だからと言って割高なプランを契約し続けるのは非常にもったいないです。
ぜひ今回ご紹介した格安SIMも検討候補に入れていただき、よりコスパの高いプランを選んで携帯電話をお得に利用していきましょう。