iPhone Xを購入するなら中古の256GBがおすすめな理由

iPhone Xは2017年にAppleから発売されたスマートフォンです。iPhoneシリーズとしては史上初めて、iPhone 8/8 Plusという本来のナンバリング機種と同時発表されるサプライズの形式でお披露目されました。
「9」を飛ばして「10」と未知なる可能性を示す「X」の意味を与えられたiPhone Xは、iPhoneシリーズとしては初となる、ホームボタンのないフルスクリーンデザインを採用するなど、さまざまな面で以降のiPhoneシリーズの基礎を確立する先駆者的な機種です。
iPhone Xは現在でも十分に通用するスペックを持っていますが、そのコンセプトを順調に発展させたiPhone XS・iPhone XR・iPhone 11・iPhone 12といった後継機が続々と登場したことによって早々に役目を終え、Apple製品としては異例の短期生産機種となりました。
しかし、今でも中古市場を中心に入手する機会は存在するため、格安SIMなどと組み合わせて運用するにはちょうどいい端末になっています。特に、中古の256GBモデルは低予算で大容量のiPhoneが欲しい人におすすめです。
目次
iPhone Xのスペック紹介
ここからはiPhone Xの基本的な情報とスペックの特徴について、表にまとめました。iPhoneXは短期生産機種ではあるもののスペックは高く、今でも十分に使いやすい機種です。
国内発売日 | 2017年11月3日 |
画面表示サイズ | 5.85インチ |
本体サイズ | 縦143.6mm、横幅70.9mm、厚さ7.7mm |
重さ | 174g |
カラー展開 | シルバー、スペースグレイ |
CPU | A11 Bionic |
メモリ | 3GB |
ストレージ容量 | 64GB、256GB |
メインカメラ | デュアルレンズ12メガピクセル |
インカメラ | 7メガピクセル(Face ID対応) |
スピーカー | ステレオ |
防塵防水性能 | IP67等級 |
ワイヤレス充電 | Qi(チー)規格対応 |
接続端子 | Lightning |
iPhoneX(256GB)の価格は?
iPhone Xは、64GBと256GBの2モデル展開でした。ここでは、256GBモデルのApple公式製品価格と、現在の代表的な中古携帯電話ショップでのおおよその商品相場を紹介します。ただし、在庫に関しては常時変動するため、実際に購入する前にホームページ検索や問い合わせを必ず行いましょう。
定価
iPhone X 256GBモデルのApple公式販売価格は、140,184円(税込)です。今は購入ができないため、中古ショップなどを利用することになるでしょう。
中古の場合の相場
イオシス
(au版SIMロック解除済中古Bランク品) |
42,800円(税込) |
ムスビー
(SIMフリー中古Aランク品) |
41,600円(税込) |
じゃんぱら
(au版SIMロック解除済中古Bランク品) |
45,800円(税込) |
通常使用に問題のないA〜Bランク中古品になると、大体42,000円〜46,000円程度が2021年時点でのiPhone X(256GB)の相場となるようです。中古のiPhone Xはメルカリなどでさらに安く購入する方法もありますが、中古ショップで購入すると動作保証が付くなどの大きなメリットがあります。
iPhoneXの特徴
iPhone Xは、その後に発売されたハイエンドiPhoneの雛形となった機種であるため、その特徴の数々は現在の最新機種にまで、ほぼそのまま引き継がれています。そのため、CPUの処理性能やカメラなどを除けば、中古のiPhone XでもiPhoneならではの体験は十分に味わうことができるでしょう。
美しいSuper Retinaディスプレイ
iPhone Xのディスプレイは、前年発売のiPhone 7シリーズから進化したSuper Retina HDディスプレイです。iPhoneとしては初めてディスプレイ素材にOLEDを採用し、ホームボタンのない全画面ディスプレイでありながら、美しさはさらに向上しています。
また「True Tone」と「HDR」という、ソフトウェア処理によって映像をより美しく際立たせる機能にも、いち早く対応した機種です。近年の新型iPhoneでは別の機能で置き換えられている「3D touch」という、押し込み感知機能を搭載している点も、iPhone Xディスプレイの大きな個性の1つでしょう。
デュアル12メガピクセルのメインカメラ
iPhone Xのメインカメラは、12メガピクセルのデュアル構成です。12メガピクセルという画素数は、前年に発売されたiPhone 7や同年発売のiPhone 8/8 Plusと同様ですが、iPhone 8 PlusとiPhone Xだけは、新たに「ポートレートモード」に対応しています。
ポートレートモードと、は広角と望遠のデュアルレンズによる撮影写真を合成することで、背景をぼかすといったより本格的な写真を撮ることができるモードです。また、望遠レンズ側の手ブレ補正機能は、発売時点ではiPhone Xにのみ搭載されていたため、同年発売のiPhone 8 Plusよりも写真撮影機能がさらに優れています。
高品質ビデオ撮影に対応
iPhone Xは、動画撮影時にHD画質だけでなく4K画質を選択することが可能です。iPhone Xの4Kビデオ撮影機能は、発売当時から映像のプロの間でも非常に評判が高く、現在でも一般利用の範囲では十分すぎるほどの性能を満たしています。
Face IDが利用可能
iPhone Xは史上初のホームボタン非搭載型のiPhoneとなったため、従来のTouch IDに代わって顔認証のFace IDが採用されました。
Face IDの精度は、発売以降もiOS側のアップデートで改善が重ねられています。なので、最新のiOSにアップデートすれば、iPhone Xにおいても最新機種と遜色ない精度でロック解除を行うことが可能です。もちろん、最近導入されたApple Watchと連携したマスク着用時のロック解除も行えます。
iPhoneXの256GBモデルがおすすめの人
iPhone Xは64GBと256GBの2モデル展開で、中間の128GBモデルが存在しません。
そのため、「64GBでは少ないけど256GBでは多い気がする」と、購入時にどちらを選択するか悩んでしまう人もいるでしょう。
ここでは、最大容量の256GBがおすすめなのはどんな人かについて、紹介していきます。
2年以上の長期利用を考えている人
最近のアプリや写真データは大容量化する一方です。64GBでは、気を付けて使っていても、半年から1年程度で容量がいっぱいになってしまうでしょう。
頻繁に外部ストレージやクラウドにデータを逃がす手間をかけるのも大変ですので、2年以上の長期に渡ってiPhone Xを利用することを想定しているのであれば、最初から256GBモデルを買っておいた方が良いです。
動画などをオフラインで見たい人
近年では、サブスクリプションサービスでの動画視聴をしている人も多いでしょう。しかし、外出先でモバイル回線を使ったストリーミング再生をすると、データ通信量が一気に増えてしまうという問題があります。
そのため、自宅などのWi-Fi環境がある場所で、あらかじめ動画を端末側にダウンロードしておくといった方法で利用している人もいるでしょう。動画のデータ量はかなり多く、64GBでは数本で余裕がなくなってしまいます。動画をオフラインで楽しみたい人も、256GBモデルを選んでおいた方が安心です。
クラウドストレージに課金したくない人
小容量の端末を使っている人の強い味方となるのが、クラウドストレージサービスです。クラウドに写真データなどを逃がしておけば、重いアプリをインストールしない限りは64GBで運用できるでしょう。
しかし、クラウドストレージサービスは、無課金でいつまでも使い続けられるわけではありません。ほとんどのクラウドストレージサービスでは、利用データ量が一定以上になると課金の必要が生じます。
結局クラウドに課金をすることになるのであれば、手元に保存しておけるデータ容量を最初から確保しておいた方が合理的といえるでしょう。
iPhoneXの容量で迷ったら、256GBがおすすめ
iPhoneに限ったことではありませんが、スマホを日常的に使っていれば、写真や動画、アプリゲームなどを利用するだけで簡単にGBが消費されていきます。そのため、64GBの容量では、データの管理に手間がかかってしまうでしょう。
何かするたびに残り容量を確認しなければならないので、スマートフォンを使用する際のストレスになってしまいます。
特に、ゲーム系のアプリは1つで数GBを消費するのが当たり前になってきており、64GBではすぐに容量がいっぱいになる可能性が高いでしょう。これからiPhone Xの購入を検討している人で、容量で迷っているようなら、256GBモデルを買っておくことをおすすめします。